草創期

記憶の整理のための独り言。その掃き溜め。

川、川、川

川、川、川……

三原に向かう電車の窓に次々に川が映る。

川が好きだ。流れる水が好きだ。
理由はいくつも思いつくけれど、そんな理由を置き去りにしても好きだ。

大学生活の中で目にするのは池、流れない水だから、帰省して見る川、流れる水は新鮮に懐かしかった。

池の凪いだ光とは異なる、川のはやさと電車のはやさの交差が生む光。その一瞬一瞬。

眺めていると、不自然に崩れた川岸、岩、砂利の山に気づく。
7月の豪雨の跡。

 そう気づいても、川に恐れを抱きはしないことがうっすら恐かった。